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カキツバタ

刈谷市には国の天然記念物が一カ所ある。
それが小堤西池のカキツバタ群落である。
ここと京都市大田の沢、鳥取県岩美町の唐川が日本三大カキツバタ自生地と呼ばれる。

近くには、在原業平も立ち寄ったという隣の知立市の八橋かきつばた園がある。
あちらは肥料を与えたりいろいろ世話をしているが、こちらは草刈りを行う程度で、できる限り自然の状態を維持した自生のものである(一部実験地も存在するが)。
気候が刈谷の方が寒いせいか、知立の開花時期よりも遅れて満開になるのが通例。
このGWに知立のを見に来た後で寄られる方もいるが、刈谷ではまだ少ししか開花していないことが多い。
今年は寒かったこともあって、少々開花が遅れそうな印象だが…つぼみがついている個体も多く、一輪は既に咲いていた。

001.jpg



さて、先日やったお仕事は、壊れてしまった柵の修繕。
設置されていた杭が残っているところは、杭に竹を角縛りで固定した。
また、いままでパイプ柵だったところを、自然の素材を用いた柵にしたいということで、切り倒してあった竹を用いてハサミ縛りで三脚を作り、その上に竹を渡して固定したものを作成。

002.jpg

装備がなぜかロープでなくバンセンだったのでうまくいくのか不安だったが…がっちりと組めたので問題あるまい。
ボーイスカウトの技能がこんなところでも役に立ってます(笑)
ただ素材が素材だし、周りが田んぼで風がよく吹き抜けるところなので、一年保つかどうかが心配だ。

GW中は、群落地まで交通規制がかかります。
お近くの洲原公園に車を停めて、徒歩にて池までいらしてご鑑賞ください。
開花情報は刈谷市HPにて。
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クジラの講演会

名古屋大学博物館にて、クジラについての講演会が行われた。

kujira.jpg

講師は、国立科学博物館の山田先生。
昨年に行われた、漂着したマッコウクジラの標本化の作業(つまり解体して土中に埋める)を指揮していただいたお方です。
会は盛況で、100人近い方が60人教室につめかける状態でした。


名古屋港に漂着したクジラは、先生が到着した時点で既に体の半分以上が浮いている状態で、だいぶ腐敗が進行していたそうです。
そのクジラを運び、ウチの研究室とA大の人々もお手伝いに行って解体して埋めたのが昨年5月。
埋めた場所が水に浸かっているので、標高の高いところに埋め直す作業をしたのが12月。
そのときに上腕骨から指までを持ち帰って、右手を優先的に処理して標本化し、この講演会で展示した。
まだ臭いが残っているのですが、若い個体だったせいか骨がもろく、これ以上煮込めないジレンマ。
今後の扱い要検討。


講演で興味深かったお話は、『ストランディング』について。
ストランディングとは、普通は海の中にいる生物が、何らかの理由で陸に揚がってしまうことです。
イルカが浅瀬に迷い込んでしまって泳げないとか、クジラが打ちあげられるとか。
ストランディングにはライブストランディングとデッドストランディングがある。

ライブストランディングは、生きたまま打ちあげられてしまった例。
どうやって打ちあげられてしまった個体を海に返すのか。
クジラは無理でも、イルカぐらいなら深いとこまで押していけばいいのでは?と簡単に思ってしまうが、実際には波があってなかなか深いところまで到達できないそうだ。
では港とか深いところへ陸路で運んで放せば解決かというと、今度は港から出ること(追い出すこと)ができずに、死んでしまったことがあり、これまた難しい。
また弱ってしまった個体は、一度保護する必要がある。
しかし、その役割を担うべき動物園は、人員や予算等々で簡単には動けない。
そもそも、どんな病気を持っているのかわからないので、水族館の動物たちとは別の水槽が必要となる。
無駄を省くと専門家でもない人がいろいろな予算をカットしている昨今、このような設備を常設している動物園は少ない。
弱った個体をどう救うのか…重要な課題である。

デッドストランディングは、死んだものが打ちあげられた例。
ちなみに、クジラは死ぬとしばらく海面を漂うため、船との衝突の危険から沖の方で沈められます。
かなりの浮力があるため、おもりを大量に付けて沈めるそうな…。
そのために莫大な費用が必要となる。
正直、打ちあげられてしまった個体は、そのままではゴミ扱いされてしまう。
それを活用する一つの方法が、標本とすることである。
そしてその過程で、胃の内容物や体の状態を解剖しつつ確認することで、海で何が起こったのかを把握する。

現状、海生ほ乳類のストランディングがあった場合、山田先生のチームに連絡が入り、現場に向かわれることが多いそうだ(地元の動物園では対処できないため)。
生きている個体は救うために全力を尽くし、残念ながら死んでしまった個体も研究等に”生かす”ため、全国へ出張される先生は、本当にすごいと思う。

脊髄反射的にエントリ

なんの裏付けも取ってないので雑感程度に。

「従順なキツネ」を求め交配を続けた結果、キツネが犬化
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=09/12/30/0347251


10世代程度で形質が変わるとは。

イノシシもこうやって飼い慣らしてブタにしたのかね、と。

家畜化プロセスですなぁ…

テーマ : 雑学・情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

じゃかじゃか

魚骨層をサンプリングしているのですが…したからじゃんじゃか獣骨が出土して進みは遅い。
この現場のおかげで、当初よりは微細図を早く描けるようになったものの、やはり時間は食う。
明日までに全部取り上げ…完了するか?

利尻に来てから飯を食いながらTVを見るようになったのだが、久しぶりにタイムショックを見た。
問題に、『北海道の市の名前を12答えよ』というのがあって、サクッと答えれた自分に驚き。
いろいろ巡っているうちに覚えてしまった。

初冠雪

DSC04233_R.jpg

DSC04236_R.jpg

ついに利尻富士に雪が。
まだ真っ白って感じではありませんが…
こっちにいるうちに見れてよかった。

さて本日、ウチの研究室の先生が御来島。
悩んでいた骨をパッと鑑定された。
うーむ…さすがとしか…
自分の勉強不足を痛感する次第。

夜は隣町からWe.V氏もいらっしゃり、Mt.V氏と共に四人で卓を囲む。
某レプリカが出てきたときは驚きました…。
レプリカでも、手にとって眺める機会があってうれしい限り。
プロフィール

N雑

Author:N雑
動物考古学専攻の大学院生。
様々な時代・分野に首を突っ込んでいます。
メインはオホーツク文化。よく北海道に出かけています。
ボーイスカウト活動にも携わっています。
お酒が好きです。

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